Airpods ProとWF-1000XM3のノイキャン・音質 徹底比較

Airpods ProとWF-1000XM3のノイキャン・音質 徹底比較

本記事では、Airpods ProとWF-1000XM3のノイズキャンセリング機能・音質に絞って、高速バスに乗って徹底的に聴き比べをした結果をまとめました。

Airpods Pro VS WF-1000XM3

前提条件

なるべく公平に判断するため、使用機材や条件をできる限り統一します。

  • 再生機:iPhone8 iOS13.2
  • 再生アプリ:Apple Music
  • 再生テストでは、宇多田ヒカル「あなた」を再生
  • Airpods Proはイヤーチップの装着状態テストを行い、Lサイズにして「密閉されています」が出ることを確認
  • WF-1000XM3は付属イヤーピースを全種類試し、デフォルトのハイブリットイヤーピースのMサイズに決定
  • 試聴場所は高速バスで、主に高速道路を走っているときに比較実施

無再生時ノイキャン比較

ノイキャンをONした状態で音楽を再生せずに、高速バスに乗って確認しました。


Airpods ProWF-1000XM3
高音域「サー」という環境ノイズや車のロードノイズの高域が比較的聞こえるが、気になるレベルではないキャンセルされるというより、物理的に耳栓として音量が抑えられている感じ
中音域かなりキャンセルされるキャンセルされるが、比べるとやや弱く感じる
低音域かなりキャンセルされる。バスのエンジン音は、体からダイレクトに伝わるような超低域を除いてかなり低減されるキャンセルされるが、比べるとやや弱く感じる
圧迫感イヤーチップによる耳穴の圧迫感は感じないが、音の圧迫感を少し感じるイヤーチップによって耳穴の圧迫感を感じるが、音の圧迫感はあまり感じない

総合的には、Airpods Proのほうがノイキャンの効きはよいと感じました。中音域・低音域はAirpodsが静かですが、高音域はWF-1000XM3のほうが静かに感じました。高音域で評価が違うのは、WF-1000XM3は中低域のノイズにより高域がマスキングされており高域のノイズが気になりにくかったという点と、物理的な密閉感がWF-1000XM3のほうが高い点が理由として考えられます。

WF-1000XM3は、耳穴の奥まで入れることを推奨しており、耳穴に物理的な圧迫感を感じるのですが、Airpods Proは耳穴にねじ込まなくてもよいこともあり、物理的な圧迫感は少ないので、それが音の印象にも影響していそうです。ただAirpods Proはそれとは別に、ノイキャンによる「音の圧迫感」を若干感じました。例えるなら、飛行機に乗ったときに感じる耳の圧迫感の弱いバージョン、でしょうか。これを感じるかどうかは、体調や周囲環境によってまちまちになりそうなので、敏感な人は試してみるのがおすすめです。仮にAirpods Proが周囲のノイズ量に合わせてノイキャンの強さを変えているとしたら、この音の圧迫感も周囲のノイズの量に合わせて変わるのかもしれません。実際、今家でAirpods Proを装着していますが、バスで気になった「音の圧迫感」は感じません。

また、ノイキャンの効きとは関係ないのですが、LとRの両方を装着したときにノイキャンがフェードでONになるため、「ガヤガャ…(スッ…静寂…)」とか「フワッ…」という感じで静かになるユーザー体験が新鮮でした。「ノイキャンで静寂がスッと訪れる感動」、これがAppleファンがAirpods Proに高評価を与える要因のひとつだと思います。

音質比較

走っている高速バス内で音楽を再生し、比較しました。ノイキャンはONです。音質のカスタマイズあり・なしで比較しました。

  • Airpods Proの音質カスタマイズ:iOSの設定>ミュージック>イコライザ から、曲にあったイコライザを複数試した。今回はバランスの良かった「Rock」を採用。
  • WF-1000XM3の音質カスタマイズ:専用アプリ[Headphones Connect」で以前から使用していたイコライザ設定「Excited」+ 「clear bass +7」を採用。接続モードは「音質優先」を使用。
Airpods ProWF-1000XM3
カスタマイズなし初代Airpodsを踏襲した自然な音質で、初代で不足していた低域が改善されているのがわかる。アメリカっぽいカラッとした音で、音の傾向はBoseっぽいと感じた。Airpods Proと比較して明らかに音質がよい。ハイハットなどの超高域がきれいに出ている。低域は必要十分。特にAirpods Proとの違いは「高い没入感」で、ボーカル含め全体の音像が近く感じる。
カスタマイズあり「ROCK」にしたことで不足気味の低域と高域が強調されて好みの音に変更できた。さらに別の曲で「Hip Hop」にしてかつ音量を1つ上げると、キックの迫力が出せた。BGM用としてライトに使うには十分満足できる音質。高域と低域をさらに強調することで欲しい分の迫力が出せた上に、Bassはさらに上げる余地がある。没入感はさらに高くなった。音楽を集中していい音で聴きたいときに満足できる音質。
カスタマイズの質そもそもイコライザがプリセットの中からしか選べない。プリセットも音楽ジャンル(ROCK,JAZZ,POPSなど)の記載のみで、どんなイコライジングかは不明。(他アプリならイコライジングできるかも?)Headphones Connectで、5つの周波数帯域とBassの量を調整できる。EQはOFFになるが、DSEE HXを使用することも可能。

音質はWF-1000XM3のほうが良かったです。ただこの違いは音楽を詳細に聴かない人には違いがわからない範囲なので、ライトに使いたい人はどちらを選んでも良いと思います。直感的には、5000円から1万円程度のイヤホンを試聴比較をしたことがある人なら音質の違いは十分わかると思います。

英語の子音は3kHzなどを重視するため、英語を使う人はその周波数帯域の聞き分けが得意で、かつボーカルのミックスをするときもその帯域を丁寧に処理するだろう、というのが持論です。そのため、英語圏向けにイヤホンをチューニングする際に重視する帯域は3kHz付近と予想でき、それがAppleとSonyの音質の違いとなるのかと思います。(その帯域が、「カラッ」とした音質につながる)とはいえ、ドライバの大きさ制約があるので、ドライバの音質がそのまま音の違いにつながっているのかもしれません。

結論

ノイキャンはAirpods Pro、音質はWF-1000XM3がよいという結論となりました。選ぶ要素は他にも、再生機がAndroidかiPhoneか、大きさ、耳へのフィット感、操作感、再生時間、接続性、遅延などたくさんありますが、今回はノイキャンと音質に絞ってレビューしました。どの要素を重要視するかを決めて、実際に店頭で触ってみてから購入するのをおすすめします。

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