
シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」のAX-AW500を購入したので、徹底レビューします。
私は一人暮らしで自炊歴は数年程度ですが、電子レンジが壊れたので思い切ってヘルシオを購入しました。
もともと「まかせて調理」に興味があり、実際に使ってみると「まかせて調理」はめちゃめちゃ便利でした。
ほかにもヘルシオには、電子レンジ機能やオーブン機能などがありますが、それらを差し置いて、「まかせて調理」に驚きました。
今回は、ヘルシオAX-AW500のレビューと、「まかせて調理」を中心に、メリット・デメリットを紹介します。
外観
開封して設置すると、「大きい!」という印象です。
置く場所がなく冷蔵庫の上に置きました。
ちょっと高い位置なので、庫内奥の拭き掃除がしにくいです。
シンクと同じくらいの高さの台に置くのがおすすめです。

操作は、タッチパネルと、とりけしボタンと、スタートボタンで行います。
液晶なので見やすいですね。

庫内は広いです。

庫内の壁には多少の凸凹があります。
拭き掃除のときに少し気にする必要があります。

ウォーターオーブン機能を使うときに水を入れる水タンクはこんな感じ。
手前のゴムパッキンを開けて、そこから水を入れます。

水タンクは上蓋を開けることができます。
使用後はこんな風に開けて中を洗い、乾燥させます。

つゆ受けは横長です。
ウォーターオーブン機能を使うとここに水が貯まるので、毎回水を捨てます。

付属のミトンは2個あります。
角皿を使う場合、やけどするくらい熱くなっているので、必ずミトンを使って取り出します。

角皿と調理網(2枚)です。
「まかせて調理」のときには使うことが多いです。
角皿は大きいので、洗うのが少し大変です。

COOK BOOKと説明書です。
COOK BOOKは123ページとボリュームがあります。
「まかせて調理」の詳しいやり方もたっぷり記載されています。
掲載レシピ数は200以上ありとても参考になるので、見る頻度は高いです。

おすすめポイント
まかせて調理 がとにかくすごい!
「まかせて調理」とは、複数の食材を一度に均一に加熱調理できる機能です。

ざっくり言うと、まかせて調理は「全自動焼き・全自動蒸し機能」です。
「まかせて調理」には、以下の種類があります。
例えば、3種の材料一度に網に乗せて、「まかせて調理」の「焼く」を押すと、20分後に、3種類全て焼く作業が完了するんです!
この「まかせて調理」の「焼く」の手順を紹介します。
まかせて調理 手順紹介
手順1:材料を並べる。必要に応じて下味をつける。
このとき、クッキングシートやアルミホイルを角皿に敷くと後片付けが簡単になります。
敷かないと、角皿に油が落ちてベトベトになってしまうのと、角皿自体が大きいので洗いにくいです。

手順2:水タンクに水を入れてヘルシオにセットする。
手順3:庫内に材料を入れて、ボタンを押す。
最初の画面から「まかせて調理」を押す 「焼く」を押す スタートボタンを押す

このとき、「時間指定」「メニュー番号指定」「材料指定」「温度指定」が不要なんです!
この簡単さが、おすすめポイントです!
手順4:焼き上がったら、取り出して盛り付けて完成。


3つの材料を置いて加熱加減はヘルシオに完全に「おまかせ」しただけなのに、どれもちょうどよい焼き加減です。
豚肉も中まで火が通っていました。
もし火の通りが甘ければ、「延長」ボタンを押せば、簡単に加熱の延長もできます。

まかせて調理のすごいところ一覧
まかせて調理の「焼く」の手順を紹介しました。
ここからは、まかせて調理のすごいところを具体的に紹介していきます。
レシピがいらない
他の高機能オーブンレンジを見ていると、「決まった材料」「決まった分量」を紙のレシピやネットで確認して、そのとおりに準備してから、タッチパネルでレシピ番号を押して、ようやく調理開始できる、というものがほとんどです。
でもこれって、実は決まったやり方しかできないので、「応用」は効かないし、アレンジレシピが難しいですよね。
「まかせて調理」は、もちろん公式メニュー集に決まったレシピはあるのですが、一度その機能を理解してしまえば、無限に応用ができるのです。
「好みの材料を、切って、並べて、ヘルシオに入れるだけ」でいいのです。
しかも、材料の分量を気にしなくてもいいのも魅力ですね。
肉は1枚でも4枚でもいいですし、かぼちゃは一切れでも10切れでもいいんです。
また、かぼちゃの代わりにピーマンを焼いたり、なすを追加するのもいいですね。

加熱する道具には「フライパン」「鍋」「電子レンジ」などがありますが、新たに「ヘルシオ まかせて調理」が加わった、とイメージしてください。
「フライパン」「鍋」「電子レンジ」は、どれもレシピはないけど、みんな使いこなせていますよね。
「まかせて調理」を加熱する道具として使いこなせるようになると、「フライパン」のように、無限に応用できるのです。
「もう一品欲しい」が簡単!
「もう一品欲しいけど、コンロが埋まってるしな…面倒だな…」ってことありますよね。
ヘルシオなら、「まかせて調理」をはじめる前に、「なにかついでに加熱できるものないかな…?」と考えることで、
といった形で一品追加することができます。
付属のCOOK BOOKにも、「ちょっと一品追加」レシピが沢山掲載されています。

筆者も、この機能によって、焼き野菜ときのこを食べる頻度が増えました!
冷凍・冷蔵・常温 が混在OK
「冷凍」「冷蔵」「常温」のものが混在しても問題ありません。
まかせて調理で使用する「過熱水蒸気」は、温度の低いものに優先的に熱を与えるため、冷凍のものを優先して加熱するから、混在しても問題ないのだそうです。
具体的には、
- 冷凍ブリの塩焼き、冷蔵のしいたけ・ブロッコリーと人参のホイル焼きを同時に加熱
- 冷凍した鮭のホイル焼き、冷蔵のゆで卵を同時に加熱
のように、冷凍と冷蔵を混在させても、特に問題ありませんでした。

一人暮らしでは肉や野菜をよく冷凍するので、この機能は地味に役立ちます!
設定が簡単
一般的にオーブンレンジで料理する場合は、「オーブン180℃で予熱なしで20分」とか、「電子レンジで10分」とか、レシピをみて確認しますよね。
でもこの作業は、感覚的につかめないので、必ず「レシピで時間を確認して、その時間を設定する」という作業が発生します。
「まかせて調理」は、その時間確認が不要です。
センサーが材料の温度を確認して、ちょうどいい焼き加減・蒸し加減で加熱を終了してくれるからです。
この点が実は革命的で、「料理ごとに加熱時間や火加減をネットや本で確認する」または「料理の加熱時間を覚えておく」という面倒な作業が不要になります。
電子レンジの加熱など、加熱時間をきちんと指定しないと、加熱しすぎてしまったり、加熱が足りなかったりしますよね。
まかせて調理なら、どの材料もいい感じに火が通った状態にしてくれます。

時間や温度の設定を「まかせて」しまえるので、とても簡単です。
「まかせて調理」まとめ
ここまで、「まかせて調理」の魅力をお伝えしました。
加熱を完全に「まかせて」しまえるので、本当に便利な機能ですね。
ヘルシオを買う理由はこの「まかせて調理」が使えること、だと思っています。
ここからは、まかせて調理以外のメリットを紹介します。
ほうっておけるのが楽!
加熱開始したら、あとはヘルシオにおまかせできるので、コンロにつきっきりになる必要がありません。
完全にほったらかしにできるのがヘルシオの魅力です。
その間に、まな板や包丁やざるを洗ったり、食卓を片付けたり、洗濯物をたたんだりできます。

ヘルシオで加熱開始したら、サラダとスープを作って、その後まな板・包丁を洗う、という作業の流れがおすすめです。
油はねがない!
フライパンで炒めものをすると、床にも油が飛び跳ねるので、床の拭き掃除が必要になりますよね。
ヘルシオを使うと、油ハネがないので、コンロ周りや床がきれいに保てます。
ヘルシオを使いはじめてから、床のベトベトは無意識のストレスになっていたことに気が付きました。
地味ですけど嬉しいポイントですね。
イマイチポイント
おもに「まかせて調理」のメリットを紹介しましたが、ここからはヘルシオのデメリットも紹介します。
手入れが面倒

最大のネックは「手入れ」です!電子レンジのように「チンして終わり」ではないので、ここは慣れが必要です。
まかせて調理含め、ウォーターオーブン機能を使う場合、以下の作業が必要になります。
肉や魚を焼いた場合はすぐ庫内の拭き掃除をしないと、匂いが庫内に残ってしまいます。
ウォーターオーブン機能を使うと、庫内に大量の水滴がつくので、拭き取り作業が必要になります。
多少の水滴ならドアを開けておけばわりとすぐ乾くので、拭き取らない場合もあります。
水タンクは慣れれば気になりませんが、拭き掃除は、今だに「めんどくさいなあ」と感じます。
調理時間の短縮にはならない
まかせて調理の加熱時間は20-30分程度かかります。
調理時間を短縮する機能はありません。
トータルの完成時間が短くなるのではなく、
- 加熱中にその場を離れられるので他の家事ができる
- 一度に2・3品作れる
といったメリットがあるので、トータルでは「時短」になります。

帰宅したらすぐ夕食を食べたい!という場合にはあまり活躍しません。フライパンを使ったほうが早いです。
「普通にやりたいこと」がちょっとわかりにくい
「おかずを温めたい」「飲み物を温めたい」「解凍したい」といった場合に、ちょっとだけ頭を使う必要があります。
例えば「おかずを温めたい」場合は、次の写真の手順で押していきます。
最初の画面から「あたため選択」を押す 「ごはん おかず」を押し、「スタート」を押す
普通の電子レンジだと、時間指定してスタートするだけですが、ヘルシオは多機能なので、多くの機能の選択肢の中から選ぶという手順があります。
慣れてしまえば大したことはないのですが、はじめは戸惑うと思います。
「ヘルシオあたため」という機能があるのですが、初見ではよくわからないですよね。
ちなみにヘルシオあたためとは、電子レンジではなく、ウォーターオーブンを使って温める機能です。
また、電子レンジで時間指定する場合は、以下写真の手順で行います。
最初の画面から「レンジ」を押す W数、時間を設定し、「スタート」を押す
フライパンの焼き方とはちょっと違う
コンロでの加熱と比べると、「焦げ」の風味が弱いです。
焦げる場所はあるのですが、風味はフライパン調理には劣ります。
「まかせて調理」には「炒める」機能もあり、実際においしい料理は完成できるのですが、やはりフライパンで作ったものと比べると味は劣ると思います。
また、油を使わずに焼けるので、逆に味に物足りなさを感じることもあります。
とはいえ脂肪を減らせてヘルシーなことがヘルシオの魅力でもありますよね。
飽きるリスクあり
「まかせて調理」は、一般家庭では全く新しい調理方法だと思います。
そのため、使ってみて便利さがピンとこない場合は、使わなくなるリスクがあります。
ヘルシオの魅力の8割は「まかせて調理」ですので、この機能が使いこなせないと飽きてしまうかもしれません。
私も買う前は、使いこなせるか不安でしたが、実際にまかせて調理を何回か使っているうちに、この機能の魅力にハマることができました。
飽きを回避するコツは、最初に付属のCOOK BOOKの初心者向けレシピを試してみることです。
初心者向けレシピには、「まかせて調理」を使ったレシピが沢山載っていますので、まずはそれにトライしてみてください。
まとめ
イマイチポイントもたくさんありますが、それを差し置いても「まかせて調理」の便利さが上回ります。
「まかせて調理」でコンロを使わなくなった、という方もいるくらい、新しく便利な機能なのだと思います。
「まかせて調理」の現時点でのおすすめレシピは、以下です。
まだ使い始めて1ヶ月程度なので、これからさらに使いこなしていこうと思います。
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